バルーチ族
Baloch
歴史
イラン南東部、パキスタン南西部や南東部のシンド地方、そしてアフガニスタン南西部のニームルーズ地方などにまたがり生活し、 またバルーチとは様々な背景をもつ小規模の遊牧民に対する総称名と言われている。
バルーチ族のラグ
バルーチ絨毯はアフガニスタンとトルクメニスタンのカーペットと親密な関係を持っています。
色は鈍く暗めの赤色、暗めの青、黒、茶色が多く見られます。絨毯の模様は曲線的な木の模様と、幾何学的模様が特徴的です。礼拝用のアーチ型モチーフも多く見られます。
絨毯を摩擦から守るため、短辺に装飾的なキリムを施している場合があります。
近代カーペットの経糸は綿製のものが多く見られます。
高品質な技量で作られた絨毯は密で薄く、遊牧民が作った手工芸品の正真正銘さを堪能することができます。
バルーチの多くは小さめのサイズで、鮮明で賑やかな模様で描かれており、プレイングラグ(祈祷用絨毯)も多く作られている。
近年バルーチ絨毯は、イランのマシュハドにてペルシャンバルーチ(マシュハド•バルーチ)、一方でアフガニスタンのヘラート市では、アフガンバルーチ(ヘラート•バルーチ)として流通している。